井上フヂヲ(尾道のサックス奏者)

広島県尾道市を中心に
サックス奏者として活動している井上フヂヲです
ライブのことや、経営している音楽教室の
サウンドトレジャーに関する記事など

サウンドトレジャー

デキる人はデキない所を練習している

今回は僕の生徒さんの練習方法についてリサーチして感じたことを書きます。


「デキる人の練習」は何が違うのか。

結論を先に書くと、上達の早い生徒さんは苦手な部分をしっかりと練習する、ということです。


レッスンをする時、基礎練習でも曲でもその生徒さんが今よりも少し上達するようなレベルの教材を用意します。
で、新しい教材がなかなか上達しない生徒さんに共通しているのが
「できない箇所はミスをしてもそのまま、或いは流す程度の練習をしている」ということです。

でもちゃんと練習はしています。
何を練習しているのかというと「できる箇所を繰り返し演奏する」ということをやっています。

結果として、既にできる箇所だけが身につきます。
そして曲の中で不得意な箇所、よくミスる箇所は練習量が少ないので当然そこで引っかかったり止まったりします。

練習している本人は全体をまんべんなく練習している錯覚を持ちますので「何で上達しないんだろう?」と感じていたりします。


上達の早い生徒さんは逆の練習をしています。

「先ずミスをする箇所や苦手な箇所をじっくり練習する」
という練習方法です。

できる箇所は既にできるので練習量は少しで良いというのが理解できていると「苦手な箇所に重点を置く」という発想になります。


練習をすることで苦手な箇所を克服すれば「既にできる箇所」になります。

このようにして、例えば1曲の中で苦手な箇所が3箇所あればそれを1つずつクリアしていけば曲全体をマスターできます。


ただ、人というのはどうしても不得意な部分を避けますので「自分が今どのような演奏をしているのか」ということを練習時は常に意識する必要があります。

1回の練習の中で「ミスする箇所8割、既にできる箇所2割」という配分で(なかなか苦しいので我慢しつつ)練習すれば、3ヶ月くらいで間違えるほど演奏レベルが上がっていることを実感できるでしょう。



【サックスとfujiborn】
いつも同じ姿勢で楽器を構えるのも上達です

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練習のやり方は気を付けましょう



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楽器を始めてすぐの頃というのはよほど雑な性格でない限り練習のやり方は丁寧です。

これが、ある程度慣れてきて色々な曲を演奏できるようになってくると練習のやり方で上達に差が出るようになってきます。


◆3回のうち2回間違えれば間違えたほうが身につく

楽器の操作は脳と指の連携です。
頭ではわかっていても指がそうではない動きをすれば間違った指の動きが優先してインプットされます。そのまま続けた場合、やればやっただけ間違えた演奏をマスターすることになります。


◆練習するターゲットを絞り込む

間違えてしまうのには原因があります。
楽譜の広い範囲で練習すると同じ箇所をミスする確率が高いままです。
間違えずに演奏できる範囲まで練習箇所を絞り込みましょう。


◆テンポを落とす

レッスン中に生徒さんが練習する様子を観察しますが殆どの生徒さんはミスが重なるのと並行してテンポが速くなります。
講師が見ているので緊張するためか、なかなかマスターできず焦るためかテンポがどんどん速くなり益々ミスしやすくなっていきます。

ミスしやすい箇所は「極端にテンポを落として正確に演奏する」ということを繰り返しながら徐々にテンポを上げていきましょう。


例えばレッスンとレッスンの合間1週間の間に全くマスターできなかった部分がレッスン中の30分、早ければ15分程度でマスターできた、ということはよくあります。

ある程度の演奏レベルになると、練習を「曲全体」と捉えてしまい、ミスの訂正や正確さといった部分に意識が向きにくくなってきます。

その自覚があればまだ良いのですが多くの場合、ミスが直っていないにも関わらず曲をひと通り演奏することで完成したように錯覚してしまいがちです。


ミスする箇所を早い段階で直す、演奏を録音する、などして自分の演奏を客観的に聴く癖をつけておくことも効果的な練習には不可欠です。


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アドリブフレーズ作り方の実例

「スケールはわかった」
「コードの構成音もわかった」
「だけどフレーズはどうやって組み立てれば良いの?」


ということで
今回はⅡ-Ⅴ-Ⅰフレーズについて、簡単なフレーズから実際に使用できるフレーズへと展開していく方法を解説してみたいと思います。


サックスで演奏できる音域で解説しますがもちろん他の楽器でも使えます。


│ Dm7 │ G7 │ CM7 │

Cメジャーのツーファイブです。


まず簡単な楽譜から
四分音符


Dm7のルートから、Cメジャースケールで下降しています。
5拍目がちょうどG音になりますので、2小節目の頭はG7のルートになり、そこからまた下降です。
9拍目でちょうどC音になりますので3小節目の頭がCM7のルートです。

さて、これでは初心者のスケールトレーニングのようで格好良くありません。
せめて8分音符でないと・・・。


そこで次のフレーズです。
8分-1


先ほどのフレーズとあまり変わりませんが「2度下がって1度上がる」フレーズになっています。
8分音符を使うことでスイング感が表現できますね。

でも、これもスケールトレーニングではよく出てくる音の流れですね。


なので次。
あるぺぎお


ちょっと不規則な音の流れに感じるかもしれませんが、コードのアルペジオを使ったフレーズです。

アルペジオで、1小節目はDm7のルートから4音、7thから4音ずつ下がり、2小節目はG7のルートから4音、7thから4音下がっていますので、それぞれ同じパターンでアルペジオを演奏しています。
アルペジオを使うことでジャズっぽいフレーズになってきました。


ではもう少しジャズのテイストを入れてみましょう。
半音


まずDm7のルートから下降するのですが7thへ下がるのに半音を挟んで下がります。音としてはメジャー7thですがここでは7thへのアプローチノートとして。
次に5度、3度と下がって今度は9th(E音)へと進んでいますが単純にCメジャースケールで隣の音へ下がったと思ってください。ポイントはその次の音です。♭9thを入れています。この音がジャズっぽさをぐっと引き出してくれます。
それからまた3度へと上がり、次の小節(G7)へ。
ここも1小節目と同じパターンです。ルートから7thへ下がるのに半音を挟んでいます。それから5度、3度と下がって。
次は#9thとしてA#音、そしてA音。ここも理論的に説明をすると#9thから9thということになりますが、3度から2度へ下がるのに間の音を挟んでクロマチックアプローチにしたと考えれば良いです。あんまり難しく考えたくないのです。
最後は3度へまた上がって、3小節目のCM7のルートへと繋いでいます。


4種類のフレーズを例として解説しましたがいかがでしょうか?
4番目のフレーズに関しては少し複雑だったかもしれませんが、半音の動きを入れつつも1拍目と3拍目にコードに含まれる音を使っていれば余程のことがない限り変なフレーズになることはありません。
是非、チャレンジしてみてください。



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演奏技術は年齢よりも自宅での練習量が反映されます。


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フレーズを完コピする必要はない

今日はレッスンスケジュールに余裕があったのでジャズの生徒さん用にフレーズのサンプル楽譜を作りました。


アドリブを練習するのに先ずは必ずといっていいほどアドリブ譜を練習するでしょう。
そしてコピーできたら自分のアドリブに取り入れて演奏すると思いますが、ここで気を付けたいことがあります。

僕自身もチャーリー・パーカー、アート・ペッパー、ソニー・スティットなど代表的なプレイヤーのフレーズをコピーしてきました。
で、始めはコピーしたフレーズをそのまま使うのですがアドリブ中で繰り返し使ううちに変化してきます。

自分の心地良い音の流れというか、何だかいい感じに演奏できる形に変化するのです。


これを「間違い」と捉えずに「自分の体に馴染んだ」と捉えましょう。

アドリブはプレイヤー個々の表現です。
コピーしたフレーズがすっかり別物になってしまっても構いませんし、これこそがあなた自身のフレーズと言えるからです。


アドリブにはコピーや理論も当然必要ですが、遊び心やチャレンジ精神も大切です。

そうやって音を楽しむことでまた新たなアイデアが浮かんできます。



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